2016.11.16 Wednesday
熊野古道の未来
「世界遺産 スペイン巡礼の道と熊野古道」の講演を聞いてきました。講師は前本宮館館長の鳥居泰治さんです。
サンティアゴ・デ・コンポステーラの道を歩いたお話を写真とともに紹介してくださいました。ユーモアたっぷりの楽しいお話です。
共通巡礼手帳にはスタンプがいっぱい。
熊野古道と両方を歩いた人は、古道の杉林の美しさ、ゴミがないことに感動をするのだそうです。
オーストラリアやスペインはもちろん、最近はタイやシンガポール、またフィンランドなど北欧から訪れる人も増えてきたとのこと。うれしいですね。
一方、食べるところや泊るところが少ないなどの課題もあります。
地元のおいしいものが食べられて、温泉に入れて、ゆっくり過ごせる場所を増やすこと。
また徒歩と自転車のルートがはっきりわかるような標識を作ったり、移送や荷物の搬送サービスを充実させたり、海外だけでなく国内の旅行者にもPRを強化したり…。
景観の保全とともにいろんなことを考えていけば、熊野古道はまだまだたくさんの人に来てもらえると思います。