熊野古道の未来

「世界遺産 スペイン巡礼の道と熊野古道」の講演を聞いてきました。講師は前本宮館館長の鳥居泰治さんです。

サンティアゴ・デ・コンポステーラの道を歩いたお話を写真とともに紹介してくださいました。ユーモアたっぷりの楽しいお話です。

共通巡礼手帳にはスタンプがいっぱい。

熊野古道と両方を歩いた人は、古道の杉林の美しさ、ゴミがないことに感動をするのだそうです。

オーストラリアやスペインはもちろん、最近はタイやシンガポール、またフィンランドなど北欧から訪れる人も増えてきたとのこと。うれしいですね。

 

一方、食べるところや泊るところが少ないなどの課題もあります。

地元のおいしいものが食べられて、温泉に入れて、ゆっくり過ごせる場所を増やすこと。

また徒歩と自転車のルートがはっきりわかるような標識を作ったり、移送や荷物の搬送サービスを充実させたり、海外だけでなく国内の旅行者にもPRを強化したり…。

景観の保全とともにいろんなことを考えていけば、熊野古道はまだまだたくさんの人に来てもらえると思います。

 

特別支援学校専攻科について

紀南養護専攻科を考える会の研究会でお話を聞いてきました。

たなかの杜「フォレスクール」の実践報告に続き、大阪やしま学園高等専修学校専攻科の安達先生の講演がありました。

障害のある若者の多くが18歳で社会へ出ていきます。けれど彼らのゆるやかな成長を考えると、高等部の3年間では不十分。高校生活に慣れてやっとこれからという時に送りださなければならない現場の歯がゆさ。障害があるからこそゆっくりと教育の機会を保障したいという考えは納得できました。

それにしても、先生たちの『あきれるほど待つ』『しかけて待つ』姿勢には頭が下がります。

生徒たちの“やってみたい”という小さな好奇心を大切にし、とことん話し合わせ、最低限の手出しだけで見守る。

ゴールに至らなくてもOK。失敗や無駄も含めその過程が大切なのだと。

 

創作、スポーツ、マナー、レクリエーション、地域との交流などなど…

高等部のあとのプラス2年で、仲間と助け合いながら学ぶこういった体験が出来れば、きっと社会に出て働く場でも力を発揮できるのではと思いました。

誰もが一生涯学べる生涯学習の考えを持ってすれば、専攻科の設置は前向きに進めたい課題だと思います。

 

 

男女共同参画って…

『田辺市にもっと男女共同参画を』と題した講演会とグループワークを行いました。

講師を務めてくださったのは和歌山大学経済学部准教授の金川めぐみ先生。専門は社会保障法で田辺市男女共同参画懇話会の委員として、適切なアドバイスをくださる方です。

ほんわか、おっとり、飾らないのにとても知的。初めてお会いしたのはずいぶん前ですが、大好きな先生で、この日の講演が私は楽しみでした。

そもそも男女共同参画って何?という話からそれをめぐる国際比較データや年次推移データなどを示し、条例の必要性までをわかりやすく、話してくれました。

1999年に制定された男女共同参画社会基本法。この法律が地方公共団体に対して課している義務がずいぶん重いものだということが驚きでした。条例があることの効果は、具体的な施策を進める根拠となる、内容の継続性が保証される、苦情処理機関を作り問題解決を求めることができるなどなど、たくさんあるとのこと。

基本法だけでは不十分で、それぞれの地域の特性に合わせた条例を作ることによって男女共同参画社会をめざす施策を総合的、計画的に進めていけるのだというお話でした。

つまり…

基本法では「条例を作って進めていってくださいよ〜」と割と強い調子で言っていて、にも関わらず、和歌山県では市町村での条例制定率は全国最低!!

いちはやくプランを作っていた田辺市も条例はまだない。このまま屈するか前進するか、みなさんどうですかと問いかける形でエールを送ってくれました。

条例を作って男女共同参画社会を進めていくのは男の人にとっても女の人にとっても幸せなこと『いいとこ取りの幸せ行政』なんですよ、という先生の言葉が印象的でした。

それから…、司会の大役を無事に終えてほっとしました。(*^_^*)

 

資料読んでます

新しい週の始まり。テレビをつけると新しい朝ドラ『べっぴんさん』が始まっていました。

今回も楽しみです。

さて、今日は雨なので午前中は少し資料に目を通しています。

知りたいことがたくさんあるので、読みたいものもたくさんあります。

読みとって理解して、自分の中でまとめてアウトプットとなるのですが、なかなか大変。

でも大変とばかり思っているとしんどくなるので、

「台本をもらった朝ドラのヒロインもきっと同じ(読んで、納得して、表現して)だ〜」

などと勝手なことを思いながらぼちぼちやっています。

 

 

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