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vol.8 女の子だもん

 いつからだろう。車椅子を選ぶのが楽しくなったのは。障害を持った直後は「あんなのに一生乗らなきゃいけないなんて…」と否定的な見方しかできなかった。
 けれど3台めを選ぶ頃にはパイプの色やフレームの形などにこだわり始め、4台めはパイプにきれいなミントグリーンのスパイラル模様を入れてもらい、ホイルはカーボンとかなりおしゃれなものを作ってもらった。ただ4台めは少し重かった。車への積み込みを頻繁にするので、やっぱりちょっとでも軽い方がいい。2kgの差が腕にこたえた。

 スゥアイ
 そろそろ新しいのが欲しいなと思っていたところ、「いいのが出たよ」と電話が入った。車椅子販売や修理を仕事とする友人からである。
 そして今日。見本として持ってきてくれたのを見た瞬間好きになった。
かわいいハート大小ハート大小
 今までのスポーティーなおしゃれさとは一味違う、女の子の心にぐぐっとくるデザインなのだった。
 あつかましさを承知のうえで言わせてもらうと、やはり私は女の子なのである。40代半ばだってかわいいのがいいのである。
 
 キャスタープレートのデザインがお花とかリボンの中から選べたり、パイプの色はネイルカラーみたいにきれいな色ばかり。見本はパープルだったけど、他のもかわいい色ばかり。コーラルピンクにしようか、淡いサクラピンクがいいか、ロマンティックモーヴでシックに決めるのも素敵。優しく上品なミルクホワイトも魅力的。
 カーボンホイルだって、今までこんなきれいなワインレッドなかったねー、とどんどん幸せな気分になり、買うことを即決。サイズも測ってすぐに注文してしまった。
 
 自分でも驚くほど、この選ぶ作業が楽しかった。服を選ぶのとまったく同じ感覚だ。
ねえ、かわいい私を見てね。明るくて華やかでおしゃれでしょう。これでお出かけしたら楽しいだろうな。青空の下でも、洒落たレストランやカフェでも、美術館でも、雑貨屋さんでも、きっとどこにいても輝いて見えるだろうな。
 女の子だもん、やっぱりかわいいを求めてしまう。わくわくしながら選ぶうち、私は心がうんと健康なのだと思った。車椅子選びがこんなに楽しいのは、障害に対するこだわりが一切ない証。(とうの昔からないのだけど)
 でも逆にこうも考えた。まだ自分の障害を受け入れられずに苦しい人、どこか吹っ切れずに悩んでる人は、こんなふうにカタチから入ってみるのもいいかも知れない、ということ。
 とりあえずおしゃれな車椅子と服でお出かけしてみる。素敵だね、と言われてうれしくなる。かわいいね、と言われてうれしくなる。そんなうれしい気持ちを重ねていけば、知らないうちに障害は障害じゃなくなってしまう。車椅子は足であり、おしゃれな道具であり、自分を表現する手段になってくれると思う
 さあ、かわいい自分を見てもらいに外へ出よう。女の子だもん、ね。

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コメント

いいねぇ この車椅子!お互い70,80才になっても「これ可愛い」って言いたいね。

  • miwa
  • 2008/04/10 22:42

管理者の承認待ちコメントです。

  • -
  • 2013/09/01 22:47