まなざし

 中芳養1
 昨日は中芳養小学校にて、そして今日は私の母校である田辺第二小学校にて講演。
中芳養小学校では5、6年生の子どもと保護者の方、田二小学校では4年生の子どもたちが話を聞いてくれた。
 中芳養2
 人の前で話していていつも感じるのは、みんなのまなざし。その真剣なまなざしを見ていると、自分の思うことをきちんと伝えたい!と思う。心をこめて。
 今や人前で極度に緊張したり、あがったりということはないけれど、だからといって、“慣れて適当に”ということは絶対にしない。万が一そんな気持ちを持つようになったら、講演活動はきっぱりやめようと思っている。
 たった1時間やそこらで聞いた人を大きく変えられるなんて、おこがましいことは考えないが、誰かの心に何かを残せるかも知れない。そんな希望。そして責任。

 少なくともその時間を共有してくれている人たちにこたえられるように。自分に向けられているまなざしに恥じないように。

お祝いの夜

 ケーキ
 




 娘の誕生祝いをする。みんなでお寿司をいただいたあと、両方のおばあちゃんからそれぞれケーキとお小遣い、服をもらう。
 ケーキの時間には夫も滑り込みで間に合ったので、みんなでハッピーバースデーを歌い、娘は拍手されながら照れくさそうにロウソクを吹き消した。
 ビーズ
 
 私からのプレゼントはドイツ製の木のビーズ。さっそくシルバニアファミリーの動物たちに髪飾りや首飾りを作ってあげていた。
 とにかく色がとてもきれい。今度は私のアクセサリーも作ってね。

 ささやかで平凡で、でもお腹も心も満たされた夜でした。

もう10年

 明日で娘は10歳になる。ぴかぴかもう10年も一緒にいるんだな。もう10年も私に幸せをくれているんだな。あんなに軽くて小さかった赤ちゃんが今は一人前の口をきいてる。
 
 今日は一緒に買い物に行った。スーパーの棚の一番上にも少し背伸びをすれば届くので、「あれ、お願い」と頼むと「はい」と取ってくれる。
 雨ですべりやすい場所に行くと「後ろ押すから大丈夫」と言ってくれる。
“やってあげる”ことよりも、これからは“やってもらう”こともだんだん増えていくんだろう。おはな
 
 買い物からの帰り道、娘は「おかあさん、さよ何時に生まれた?」と聞く。
「朝の10時27分」
「そうかー」
「なんで?」
「うん。明日、学校で“ああ、今やなあ”って思いながら時計見るんや」

午前10時27分。時間の流れの中のひとつに過ぎないけれど、私には特別な意味をもつ時刻である。同じく、2765という出生時の体重も、意味を持つ数字として私の中に眠っている。
 毎年時計壁掛時計を見ながら「あ、今生まれたんやな」と思っている私だが、そうか、今年は娘もそんなふうに時計を見てくれるんだなあ。

Cafe With

カフェ ウイズトークショーお客さま 昨日の和歌山市ぶらくり丁、cafe withでのトークショーと車椅子体験。
昔は人でごったがえしていたアーケードのある商店街だけれど、今はずいぶん寂しくなった。けれど、それをなんとかしよう、町を活性化させよう、とがんばっている人たちがちゃんといて、学生さんたち中心でこんなふうなcafeを開いている。そして定期的にいろんなイベントをやっているそう。
 その企画のひとつとして今回は“車椅子体験カフェ”をやらせてもらった。バリアフリーってなんだろうね、というようなトークをする中、お客さまからも「こう思うよ」「こんなふうにしたらいいよ」という声もあがった。
 体験1体験2
 その後、借りてきた車椅子で参加者ともども商店街を歩いてみる。ほんのちょっと歩いただけで「腕が疲れるなー」なんて言っている人もいた。
 自分が車椅子の生活をしなくても、親やまわりの人が車椅子を使う可能性はあるし、未来の自分もそうなるかも。他人事としてじゃなく考えてみると、よりよい社会のありかたとか、人への接し方のヒントが見えるかも知れないね。
 今回もまた私には楽しいイベントでした。

寒いねー

 雪景色薪ストーブ
 今朝もとっても寒かった。これぞ冬、という感じ。

 昨日はこのあたりではめずらしく朝から雪。子どもたちは大喜びだけど、私は寒いのが嫌いなのでブルブル。
 暖かい薪ストーブの前からはなれられずにいる。
火を見ていると落ち着くしね。部屋全体がほっこり柔らかい暖かさで包まれるのがとても好き。

 さて、今日は薪くべばかりもしていられない。
再びクリエ主催の“車椅子体験カフェ”があるので、和歌山に出かけます。ではでは、行ってきまーす。

和歌山大学へ

 講演3

 
 私の前にいる学生さんたち学生さんたち





 スクリーンに映ってるのは徳島大学の学生さん
講演2


  昨日は和歌山大学で講演。大学学生自主創造科学センター(クリエ)主催のもので、車椅子の立場から見た福祉環境について1時間半お話しした。
 当たり前かも知れないけれど、興味を持ち、“聞こう”と思って集まっている人たちばかりなので、集中してくれていて話がしやすかった。
 質疑応答もたくさん手が上がったし。あー、よかった。
すごいなーと思ったのは、この講演が中継されていて徳島大学の学生さんたちも聞いてくれているということ。双方向通信なので、あちらの様子はスクリーンに映し出されているし、会話も普通にできる。
 機械モンに弱い私には、そんなの見るだけでほーっと感心してしまう。
 寒い中講義室に足を運び、熱心に聞いてくれた人たちに感謝、感謝。
そして、この講演の企画を立て、なにもかも仕切っていた、私の友人であり、クリエの職員であるIくん、ありがとう。お疲れ様でした。

のどが…

 久しぶりに体調が悪い。咳が出て、のどが痛くて。これって風邪なのかなあ。
でも昨日は寒風の中、子どもたちの駅伝大会を応援して「がんばれー」と大声あげてしまったし、今日も習い事の送り迎えのため車でぶんぶん走り回ったし。
 結局なかなか休めないんだよね。

 このあいだの競書会の結果が出た。ふたりとも目標にしていた金賞をとれたと大喜び。立派に母を超えたねー。なにせ銅賞だから。

 明日は講演を控えてるし、温かいものでも飲んでのどを潤してから、早めに寝よう。
 夫は台所でなにやらゴソゴソしているけれど…。ふーん、みかんジャムを作ってるんだって。気が向くと夜中にだってうどんやパスタを粉から作るような人なので、そっとしておいてあげましょう。

 

長いおしゃべり

 和歌山動物福祉の家の鈴木さんが介助犬の北斗とともにうちに来られた。同じく車椅子を使う障害者として、女性として長々とおしゃべりをした。彼女は私の母と同年代だ。
 林檎タルト林檎タルト2
 





 



 一緒にお茶を飲むのにと思って、朝からりんごのタルトを焼いた。うーん、まあまあいい出来じゃん。味もよし。生地のサクサクしたところがおいしくて満足、満足。
 学校から帰った子どもたちも「これはおいしい」と褒めてくれた。

 さて、鈴木さんとのおしゃべりで感じたこと。
 障害を持つきっかけになったできごとがたとえ故意でなく、過失であったとしても、誰か他人によってなされたことだと、精神的に重いものを背負ってしまうのだということ。私のように好きなことをしていて事故を起こしたのとは、まったく違う葛藤や心の揺れがあって苦しいのだということ。
 19年から20年と、ほぼ同じ期間を車椅子で過ごしている私と彼女だけれど、私にはわからないことも多かった。けれど想像することはできる。
 彼女のたくましさ、強さ、明るさはたくさんの人に勇気を与えていると思う。でも、体の痛みもたくさんあって…
 どうぞ無理をしないでくださいね。そして目標に向かってがんばってください。またおしゃべりしましょう。タルト「おいしいねー」と言ってくださって、うれしかったです。

小さな手

 お友だちのみよこちゃんのところに赤ちゃんが生まれたので見に行った。(男の子)
 だっこさせてもらって、その軽さにびっくり。赤ちゃんてこんなに軽かったんだ。それに手も足もこんなにも小さかったんだ。
 生まれて1ヶ月ちょっとだから、生まれた時はもっともっと小さかったはず。私もこんな子どもを抱いていたんだなー。ついこのあいだのような気もするけれど…
 娘はすでに30kg、息子も20kgを超えた。あの軽さが懐かしい。
 
 新しい、まっさらさらの命を前にするとなんだか厳かな、そして謙虚な気持ちになる。邪気のない赤ちゃんの目を見ると、自分が見透かされているような気がして、絶対正直でいなければと思わせられる。
 
 7歳のお姉ちゃんがめんどうみてくれるし、手のかからない子だし、とは言うけれど、大変な子育ての真ん真ん中にいながら相変わらずゆったりと暮らすみよこちゃん、えらいなーと思う。
 おいしいスコーンを焼いてくれてありがとう。ごちそうさまでした。
  

七草がゆ

 七草
 土曜のびのび教室、年明け第1回目は七草がゆ作り。
お料理の前に、七草を確認した。すずな、すずしろだけははっきりわかるけど、その他はなかなか見分けられない。よく似た雑草もあるし…
 きれいに洗って、トントン切って、高学年の女の子たちは手際もよく、見ていて安心。



ねずみ
 下準備ができてからみんなで、ねずみの折り紙をした。思ったより簡単でかわいくて、「今年の干支やからねー」「玄関に飾ろうっと」と、機嫌よくいくつも折っている子もいた。
 私も今回はまあまあ上手くできたかな。2匹折ったところで「おかゆ、できたよー」との声。
 


七草2 おかゆ
 大きな鍋で炊いた七草がゆは優しい味でとてもおいしかった。子どもたちもおかわり続出。あっというまになくなりました。
 今年も“のびのび”がんばりましょう。