鳥羽東中学校へ

昨日は、早起きして鳥羽へ講演に出かけました。

320人の生徒さんと保護者の方、先生方の前でのお話です。早く着いたので、講演前に少しだけ授業も見せてもらいました。

すれ違うと元気にあいさつをしてくれる可愛い子どもたちです。

鳥羽市のほぼ半分が校区だというこの学校では、スクールバスのほか離島からの船通学の子どもたちがいるそうです。

私の高校時代も船通学の人がいたなあと、懐かしくなりました。

複雑で生きにくい世の中かも知れないけれど、子どもたちには明るいものに目を向けていて欲しい。

困難に出会った時は、ひととき立ち止まってもゆっくりでもいいから次の歩みを勇気を持って進めて欲しい。

出会いを大切にして欲しい。

そんな思いを込め『未来を生きるあなたへ』というタイトルでお話しました。

とても落ち着いた態度で、しっかり最後まで聞いてくれた生徒さんたち、温かく迎えてくれた先生や保護者の方たち、ありがとうございました。

おとなが笑えば子どもも笑う

白浜第一小学校での教育講演会。出来立ての真新しい校舎で、保護者の方たちに向けたお話をさせていただきました。

子育て真っ最中のお父さん、お母さんたちが熱心に聞いてくれました。

小学生の子ども相手の毎日は、たくさんのエネルギーと時間を費やし、へとへとになることも多いはず。

そんなつもりじゃないのに子どもに怒りすぎてしまったり、そのことで自己嫌悪に陥ったり。

でも同時に笑ったり泣いたり、感動が大きいのもこの時期です。

通り過ぎてしまった時間を振り返りながら、今だからできること、大切にして欲しいことなどを話しました。

 

つい先日「身近な大人モデルとして素敵な姿を子どもたちに見せてやって欲しい」と、私自身に言われた言葉を頭に置きながら、思いを伝えました。『おとなが笑えば子どもも笑う』という講演のタイトルにも、そんな気持ちを込めています。

子育てに関してはちょっとだけ先輩…ということで、おこがましくアドバイス的なお話もしましたが、要は「自分も今をしっかり楽しんで、それを子どもに見てもらおう。くり返される当たり前の毎日を大事にしよう」ということです。

聞いてくれた方たちの心に響くことが、一つでもあればいいな〜と思います。

 

 

 

 

いこいの場

高齢者の方たちが集う「まちかどカフェ」のようなもののひとつ、芳養イキイキクラブにお邪魔しました。

朝は30人ほどで花植えをしたそうで、私が行った午後は少人数で折り紙をしていました。

くす玉を作るため一つ一つのパーツを丁寧に折っています。私もやらせてもらいましたが、最後の一折りが難しく、手伝ってもらってやっと完成。

ここでは折り紙のほかにもお手玉や、刺し子など、手を動かすことをたくさん取り入れたり、防災や健康について学んだり、音楽会を開催したり、廃品回収をしたりと盛りだくさんの内容で運営しています。

次回は体操教室だとか。その次には防災のお話と簡易トイレの作り方、避難経路の確認などをするそうで、「終わってからおにぎり作って食べようよ」と楽しそうに計画を話されていました。

継続的に参加してもらえるよう、興味を引く企画内容を工夫されているようです。

友人や隣人を誘って人が集まり、お茶を飲んだり話をしたり。歩いて来られる所にいこいの場があるのはとてもいいこと。地域力を高める取り組みでもあり、いざという時、共助の力を発揮すると思います。

 

ここでも女性パワーが感じられましたが、「おもしろそうやし行きたいけど、男の人おらんからなぁ」と躊躇する男性の声にも応えられるよう、今後は男性にも参加してもらいやすい企画を考えたいとおっしゃってました。

 

 

折り紙の途中でなぜかカラオケが始まり、歌って歌ってと言われるままに、私もマイクを握り一曲歌わせてもらって帰りました。

テレサテンの『つぐない』は、真昼間の住宅地にあまり似合ってなかったなぁ。

ニュースレター

後援会ニュース1号ができました。

事務所のお知らせとごあいさつだけの簡単なものですが、読んでいただけたらと思います。

 

友人たちがそれぞれ、地図、似顔絵、レイアウトの協力をしてくれました。

今の思い、抱負などを書かせていただいています。

 

だんらんの中に

清川小学校での教育講演会でした。

日曜参観、防災炊き出しのあとの講演会は全校児童38名と保護者の方々、先生

10名の、こじんまりとしたアットホームな雰囲気で行われました。

1年生から6年生までと年齢の幅は広いけれど、その年齢なりの受け止め方や理解の仕方があります。

そして、保護者の方も一緒というのが良いなと思います。

 

晩ごはんの時「今日はあの人、こんな話してたねー」「何かおもしろかったなぁ」「言ってること、わかるわ〜」「お父さんはこう考えるなぁ」などなど…。何でもいいのです。

話題の一つとなり、バリアフリーとか思いやりとか、ちょっと大げさにチャレンジとか生き方の話を、美味しいごはんを食べながら、親子でわいわいとしてもらえたらと思います。

 

家族のだんらんの中に、私の話が少〜しだけ出てくれたら、もう充分にうれしいです。

 

お日柄もよく

本日は、お日柄もよく…

これは結婚式などでよく使われる決まり文句ですが、まさにこの佳き日に“囲む会”を開いてもらいました。

忙しい中たくさんの人が集まってくれ、温かい雰囲気に包まれ私は次のステップに踏み出そうとする今の思いを話すことができました。

実は、ちょっとだけ緊張してたんです。

講演の経験はたくさんあっても、やはりいつもとは勝手が違うし…。

後援会長を引き受けてくれた友人も人前で話すのは初めてで「スピーチデビュー、緊張する〜」と言っているし…。

でも結局はふたりとも、どこかから借りてきた言葉ではなく自分の言葉で思いを伝えることにしました。

かっこよくなくてもいい、思っていることをまっすぐに話せばいい、と。

 

『本日は、お日柄もよく』は原田マハさんが書いた小説のタイトルでもあります。

スピーチライターが主人公の話は、人の心を打つ演説、スピーチがたくさん出てきてなかなかおもしろいのですが、単にテクニック的なことではなく、人に何かを本気で伝えるときに大切なことが描かれています。

今日の私たちには「うんうん、そうだよね」と共感できる内容でした。

 

改めて…、

今日来てくださったみなさん、本当にありがとうございました。
 

まなざし

福祉学習で市内の会津小学校へ。

光がたっぷり入る新校舎。エレベーターもあり、子どもたちが学ぶいい環境になりました。

5,6年生86名と先生、合わせて90名以上のまなざしが私に向けられます。

障がいに対する理解、バリアフリー、生き方、思いやり、社会の中での自分…などを話すと

真剣なまなざしは、ときどき「へーっ」と驚いたり、「ふんふん」と納得したり、くすっと笑ったり、いろいろな表情を見せてくれます。

私はこんな場所で話をするのが好きです。

 

最近は「小学生のときに松上さんの話を聞きました」と立派に成長した青年に声をかけられることもあります。

社会の中心で活躍しつつある彼らの姿が、いま目の前にいる子どもたちの姿と重なります。

この子たちと将来どこかで出会ったとき、恥ずかしくない自分でいたいなあと、改めて思いました。

そして何より、やっぱり子どもたちかわいい〜、と思ったのでした。

特別支援学校専攻科について

紀南養護専攻科を考える会の研究会でお話を聞いてきました。

たなかの杜「フォレスクール」の実践報告に続き、大阪やしま学園高等専修学校専攻科の安達先生の講演がありました。

障害のある若者の多くが18歳で社会へ出ていきます。けれど彼らのゆるやかな成長を考えると、高等部の3年間では不十分。高校生活に慣れてやっとこれからという時に送りださなければならない現場の歯がゆさ。障害があるからこそゆっくりと教育の機会を保障したいという考えは納得できました。

それにしても、先生たちの『あきれるほど待つ』『しかけて待つ』姿勢には頭が下がります。

生徒たちの“やってみたい”という小さな好奇心を大切にし、とことん話し合わせ、最低限の手出しだけで見守る。

ゴールに至らなくてもOK。失敗や無駄も含めその過程が大切なのだと。

 

創作、スポーツ、マナー、レクリエーション、地域との交流などなど…

高等部のあとのプラス2年で、仲間と助け合いながら学ぶこういった体験が出来れば、きっと社会に出て働く場でも力を発揮できるのではと思いました。

誰もが一生涯学べる生涯学習の考えを持ってすれば、専攻科の設置は前向きに進めたい課題だと思います。

 

 

グリーン、グリーン

事務所に置くティッシュケースをプレゼントしてもらいました。手作りです。

市販の箱をそのまま置くのとずいぶん雰囲気が違います。

彼女は「イメージに合うと思って」と私がテーマカラーと決めた緑を選んでくれました。

室内は少しずつグリーンが増えてきました。

 

“色を揃える” “デザインを統一する” “イメージを共通のものにする”

 

これは、たとえば美しいまち並みを考えるときにも大事なことだと思います。

看板の形も色もバラバラ、ベンチやフラワーボックスの配置もぐちゃぐちゃでは美しくありません。

それぞれのお店の個性は大事ですが、○○通りは同じ木製プランターや竹矢来が並ぶとか、

△△商店街は独自の共通色看板と洒落た街路灯が目印とか、

そんなふうにしたら街や通りごとの統一された美しい景観が作っていけるのでは…などと

増えていくグリーンを見ながら考えてしまうのでした。

 

男女共同参画って…

『田辺市にもっと男女共同参画を』と題した講演会とグループワークを行いました。

講師を務めてくださったのは和歌山大学経済学部准教授の金川めぐみ先生。専門は社会保障法で田辺市男女共同参画懇話会の委員として、適切なアドバイスをくださる方です。

ほんわか、おっとり、飾らないのにとても知的。初めてお会いしたのはずいぶん前ですが、大好きな先生で、この日の講演が私は楽しみでした。

そもそも男女共同参画って何?という話からそれをめぐる国際比較データや年次推移データなどを示し、条例の必要性までをわかりやすく、話してくれました。

1999年に制定された男女共同参画社会基本法。この法律が地方公共団体に対して課している義務がずいぶん重いものだということが驚きでした。条例があることの効果は、具体的な施策を進める根拠となる、内容の継続性が保証される、苦情処理機関を作り問題解決を求めることができるなどなど、たくさんあるとのこと。

基本法だけでは不十分で、それぞれの地域の特性に合わせた条例を作ることによって男女共同参画社会をめざす施策を総合的、計画的に進めていけるのだというお話でした。

つまり…

基本法では「条例を作って進めていってくださいよ〜」と割と強い調子で言っていて、にも関わらず、和歌山県では市町村での条例制定率は全国最低!!

いちはやくプランを作っていた田辺市も条例はまだない。このまま屈するか前進するか、みなさんどうですかと問いかける形でエールを送ってくれました。

条例を作って男女共同参画社会を進めていくのは男の人にとっても女の人にとっても幸せなこと『いいとこ取りの幸せ行政』なんですよ、という先生の言葉が印象的でした。

それから…、司会の大役を無事に終えてほっとしました。(*^_^*)